チェイホームの日常(お手伝い)
今日はカンボジアのお盆にあたるプチュンバンですが、その様子はまた次回お伝えするとして、チェイの日常のお手伝い風景について書きたいと思います。
今はカンボジアでは学校は休みのシーズンですが、それでも子供達の朝は早く、5〜6時には目覚ましも使わず、誰に起こされるわけでも無く起きてきて、掃除や朝ご飯の準備などを始めます。
子供ごとに役割分担はされているので、誰かがサボると成り立たない。だから自分に任されたお手伝いはみんなしっかりこなしているんです。
僕の子供の頃なんて、自分の身支度ですら危うくなるくらいまでギリギリまで寝ていたのに…、それを考えるとチェイの子供達は偉いですよ。
そして朝ご飯を食べると自転車に乗って学校へ。小学校でも片道20分、中学校なら片道30分くらいかけて通います。
学校の勉強は短く午後にはチェイに帰ってくるのですが(カンボジアのほとんどの学校は午前か午後のどちらかしか授業がありません)、帰ってきてもまたお手伝い。
チェイでは犬や猫の他に鳥や牛も飼っているので、その家畜の世話をしたり、農作業や畑仕事、洗濯や掃除、夕食の準備など、やることは毎日たくさんです。
それに夕食の準備といっても日本のようにガスや電化製品が充実しているわけではないので、スイッチ「ポン!」というわけにはいきません。
例えば夕食の準備をしようと思えば、木を切って、薪割りをして、それからやっとカマドに火をくべて調理開始。そんな具合ですから、何をやるのにもそれなりに時間がかかります。
例えば日本ではレジャーとして楽しむことが多い釣りですら、子供達にとっては大事な「食料調達」作業ですからね。
もちろん釣りなんかは楽しみながらやっている側面もあるんですが、それでも炎天下でみんなの食いぶちを調達するまで終われないわけですから、楽しいだけではありません。
こうして生活に関わるほぼ全てのことを子供達で分担しながら生活をしているので、彼らの生きていく力は日本の子供のそれとは比べ物にならないほど高いんですよ!
例えば自転車やバイクの簡単な修理くらいなら自分たちでやりますし、家や家具の修繕もこなし、さらに米や野菜作りはほとんどが人力(手で植えて手で収穫)、鳥だって生きた状態から食べられる状態にさばいてくれますからね!
もし僕が無人島に行くことになり、何か一つ持っていけるとすれば、迷わず「チェイの子供」を連れていきます(笑)。
もちろん日本人の僕からみて、彼らには足りてない(学ぶべき)ところはたくさんあります。でも同時に、彼らの生活をみて僕が学ばさせてもらったことも本当にたくさんありるんです。
もしチェイに遊びに来ていただける機会があれば、少しゆっくりして彼らの生活をみてください。きっと何かを感じていただけると思います。