本垣内先生、本気の特別授業(1日目)
前回お伝えした通り、H2コンサルティング株式会社の木村社長のお友達、スーパーティーチャーの本垣内先生がチェイホームへ来ていただきました。今回はご宿泊を含む2日間のチェイご滞在でしたが、その間は僕にとっても驚きと発見の連続でした!
まず到着して(プノンペンから2時間の移動の直後にも関わらず)休む間も無く、早速大人たちに現状の確認をしていただく本垣内先生。
温かいアドバイスやエールの中にも、気づけばいつの間にか本垣内先生の本気度が伝わり、現場に程よい緊張感が走ります。普段は良くも悪くも「のんびりとしたカンボジア時間」が流れるチェイですが、少し先生が話しただけで場がグッと締まります。そして本気の空気が伝達していき「いつもと違う今日が始まる!」という期待感に現場が包まれていく。
この間、たったの20分程度!
本垣内先生は「教育に一生を捧げる」とおっしゃっていましたが、その本気度をいきなり見せつけられた気分でした。やっぱり人の熱量って日本人やカンボジア人などの人種関係なく、ちゃんと伝わるものなんですね。
いざ!子供達とご対面!
段取りの変更で授業の開始が遅れてしまった(村の子の到着を待つ)時間を利用して、本垣内先生がじゃんけん大会を開いてくれましたが、これがとっても盛り上がりました!
さっきまで大人と話していた時の程よい緊張感は何処へやら、一気に和やかな、いつものチェイホームに空気が変わります。もちろんその後の授業ではしっかりと集中して取り組むようになるのですが、本垣内先生に後でお伺いしたところ、こうした「オン/オフ」の「スイッチ」を子供に持たせてあげることが大切だそうです。
遅れた子供を待つ何気ない時間でも、すでに教育は始まっていたんですね。いやぁ、勉強になります。
そして本気の特別授業へ。
村の子供達が到着し、いよいよ授業が始まりました。先ほど言った通り、さっきまでの和やかな子供達の雰囲気から、ちゃんと学ぶ姿勢に変わります。
まさにスイッチ。
こうした切り替えって、社会に出れば特に大切ですよね。
実はチェイの子はこれらの切り替えが苦手だと思い込んでいたのですが、子供達ができていなかったのではなく、僕ら大人がそうさせてあげられていなかったんだと、嫌が応にも気付かされます。
授業開始たったの5分、早速目から1ウロコいただきました(^^:)
そうこうしている間にも授業は進むわけですが、本垣内先生の授業が面白かったのか、子供達の聞く態度も明らかにいつもと違います(2ウロコ)。
しかも事前に準備してくださっていたスライドは、日本語に加えしっかりクメール語まで入っているじゃないですか!こうした事前の準備もやっぱり大切なんですね(3ウロコで以下省略)。
初日ということもあり、先生の授業の内容自体はとてもシンプル。
・日本の戦後復興となぞらえながら「Cambodian Dream」と掴もうというメッセージ。
・その為に「7つの習慣」(後日お伝えしますね)を家訓とし、日々実践しようという教え。
60分という時間で子供達に伝えていただいたのは、大きく分けると上の2つだけです。
そしてこれら2つは、実は今までも似たようなことは子供達に伝えたことがあったんです。でも子供達の時に真剣に、とても楽しそうに聞く態度をみて、「何を伝えるか」ではなく、「どうやって伝えるか」がとても重要なんだなと僕自身学びをいただきました。
見てください!写真の子供達のこの姿勢!
大きな子供だけでなく、小さな子供も真剣に本垣内先生の話に聞き入っています。お恥ずかしながら、いつもなら小さな子供は途中で席を立ってしまったり、大きな子供も手をモジモジいじったりと、集中力を切らしてしまうことが多いんです。
その度にカンボジアの先生方が声を荒げて教えていましたが、本垣内先生は一度も声を荒げることなく、子供達にとって楽しくも有意義な授業をしてくださいました。
子供達に早速の変化が!
授業が終わり外に出てみると、早速子供達の変化が見つかりました。
なんと声を荒げるどころか誰に言われることもなく、子供達が率先して靴を揃えているではないですか!
「靴を揃える」というのは今月から新たに導入した【チェイホーム7つの家訓】の内の一つなのですが、それを早速、こうした形で子供たちが実践してくれていました。
これには感動ですよ。
まさかウチで靴が揃う日が来るとは(笑)。
ちょっと大げさに聞こえるでしょうが、1回の授業、それもたった60分の授業で子供達の可能性を感じることができて、本当に嬉しかったんです。
もちろん習慣化するには時間が必要でしょうが、少なくとも「子供達はできる!」ということを強く実感した幸せな1日でした。
本垣内先生、熱のこもった授業をありがとうございました!(2日目の授業へ続く)