本垣内先生、本気の特別授業(2日目)
前回お話しした続きで、H2コンサルティング株式会社 木村社長が連れてきてくださった、スーパーティーチャー本垣内先生の2日目の授業です。
この日は初日よりさらに踏み込んで、とってもディープな教えをいただいたのですが…
大人も子供も僕も、しっかり学ばせていただきました!
カンボジアで初!?生物学から学ぶ教育論!
本垣内先生の教育方針の主軸は、日本以下学会名誉会長でも在らせられる、井口潔先生の教えであるそうです。
本垣内先生は「本当に伝えたいのはこれなんだ!」と、2日目はこの教育論の1端を教えていただいたのですが…、普段教育について学ぶ時には考えないような、とてもスケールの大きい教えに驚きの連続でした。
ちなみにこの学びの場は、おそらくカンボジアでチェイが初めてだと思います。なんせ、話が地球の誕生や生物の起源シアノバクテリアから始まりますからね!
本垣内先生も、今回の滞在ではこれらの話をする予定はなかったとのことでしたが、カンボジア人先生の熱意を認めていただけたのか、まずは大人へ向けた急遽の特別授業です!
カンボジア人にとっては脳が揺さぶられるような刺激的な新しい学びだったと思いますが、シンプルにわかりやすく伝えていただき、そして何より科学的なアプローチでありながら「伝統を重んじる」井口先生の教育方針は、結果としてカンボジア人にもとても親しみやすい内容でした。
とはいえカンボジア人にとってどころか、日本人の僕にとっても普段考えたことの無いような新鮮な教育論でしたので、私もほんの一端を触れただけで語ることは差し控えさせていただきます。
しかし初日の子供達の変化を見ただけで、その教育方針の素晴らしさを感じることはできました。
なんせ普段の子供達とは明らかに変化がありまし、翌日も子供達が率先してゴミ拾いを手伝ってくれるなど、嬉しい変化の連続でしたからね!
僕は近日日本に一時帰国する予定があるので、ぜひご著書を拝読し、学ばせていただこうと思っています。
肝心の子供達のリアクションは!?
2日目の授業は特別授業ということで、大きな子供達だけの参加です。
大人たちへ伝えていただいたよりもう少しシンプルに、ただ情熱を込めてお話を頂戴しました。
本垣内先生も冒頭でおっしゃられていた通り、細かい部分でわからないこともあったと思いますが、それでも「何かいつもと違う、大切なことを学んでいるんだ!」という空気が、子供達の後ろ姿からもひしひしと伝わってきます。
そして授業を終えた後、「自分の命は(悠久の長い年月をかけて)受け継がれた大切なバトンなんだ」と感想を聞かせてくれました。
そこまで学び取った子供達も、そしてそれを伝えてくれた本垣内先生にも、本当に驚きました。
また一人の女の子は、「私の命は、こんなに長い歴史の先にあるなんて知らなかった!私の命は大切なんだ。」と感想を言っていました。
特に孤児院の子供達には、当然ながら親がいません。
片親のいる子供もいますが、いずれにしても親の愛情を感じにくい環境で生活しています。だからこそ、このメッセージはとても嬉しかったんでは無いでしょうか。
僕も、ちょっと感動しました。
本垣内先生から2日間を通じて学んだこと。
たくさんの学びがあったのですが、僕やカンボジア人の先生方にとって一番嬉しかったのが「子供達の可能性」を見せてもらえたことです。
チェイの子供達も思春期を迎える子供が増え、言うことを聞かなかったり、聞いたふりをして伝わってなかったり、実は日々悩むことがありました。
そんな子供達が楽しそうに真剣に授業を受け、そしてそこで学んだこと(靴を揃えたりゴミを拾ったり)を早速実践し、たった2日間で嬉しい変化をたくさん見せてくれました。
本垣内先生がいう通り、同じ生物、同じ人間なんだと強く実感しました。
もちろん良い習慣が定着するには時間と情熱が必要になるでしょうが、その向かう先を見せていただけたことは本当に貴重な体験でした。
子供達に情熱の授業をしていただけた本垣内先生、そして先生を連れてきていただけたH2コンサルティングの木村社長、さらに子供達の変化を一緒に喜んでくれた菊池さん、また暖かく見守ってくれた川島さんと小嶋さん、みなさん本当にありがとうございました。
皆さんがまた来たいと思っていただけるよう、引き続き子供達と頑張ります!