かつてのゴミ埋立地が花火会場に!
Forestの役員でもある、町田氏が開催委員を務めている、「モエレ沼芸術花火2014」が開催されました。
❖モエレ沼公園のミニ知識
高度経済成長期に札幌市の市街地が急速に拡大するのに伴って、当然のことながら、市民からのゴミもまた莫大な量が排出されるようになり、その莫大な量のゴミを処理するため「モエレ沼」の内陸部が選ばれ、「不燃ゴミ」の埋め 立て地となりました。
札幌市はモエレ沼をゴミの埋立地にするにあたって、埋め立て終了後に公園に造成する計画を当初から立てていたそうです。
その後、この計画の設計に、世界的彫刻家イサム・ノグチ氏が携わることになりますが、残念なことに、彼は、この公園の完成を見ることなく、急な病のためこの世を去ることになります。
モエレ沼公園は、イサム・ノグチ氏の遺作となってしまいますが、札幌市の最重要テーマである「環境と文化」を見事に具現化したモデルケースとなった訳です。
❖開催委員の想い
この「モエレ沼公園芸術花火2014」は、「子どもたちに明るく元気な未来を残したい」「札幌の新しい文化を創造
したい」、 というのが開催委員の総意です。
「モエレ沼公園芸術花火2014」は、イサム・ノグチ氏の遺作であるモエレ沼公園だからこそ実現出来る場所だった
のではないかと思います。
なぜなら、彼は、「人間が傷つけた土地をアートで再生する。それは僕の仕事です。」と言って、モエレ沼公園の計画に参加することを希望したからです。
夜空に大きな花火が一面に広がるのを見上げながら「みんなで何か一つの事を作り上げ、成し遂げた時、そこには多くの感動や達成感が生まれてくるのだろうな」と感じました。
そして、この日のモエレ沼公園は沢山の方達の笑顔で溢れていました。